2012年2月24日金曜日

OpenCVの導入(Win)その2

今回は,OpenCVの整理と環境設定を行いたいと思います.

まず,Cドライブの直下に「OpenCV_233_SVN」というディレクトリを作ります(バージョンが2.3.3なので.特に意味はありません」).
説明でわかりにくいかもしれませんので,一応示しておきます.
  • ビルド作業を行った,デスクトップ上のディレクトリ「OpenCV_SVN」
  • インストール用の,Cドライブ直下のディレクトリ「OpenCV_233_SVN」
作成したディレクトリの中に「lib」「bin」というディレクトリを作ります.
そして,それぞれ「Win32」と「x64」,「include」というディレクトリを作ります.
構造はこんな感じかと.
  • OpenCV_233_SVN
    • lib
      • Win32
      • x64
    • bin
      • Win32
      • x64
    • include
では,この中に作成されたファイルを移動していきます.
「build_Win32」の中にある「lib」「bin」ディレクトリのファイル(lib,dll,exe)は,すべてOpenCV_233_SVNディレクトリ下の「lib」「bin」の「Win32」に移動します.
同様に,「build_x64」の中にある「lib」「bin」ディレクトリのファイル(lib,dll,exe)は,すべてOpenCV_233_SVNディレクトリ下の「lib」「bin」の「x64」に移動します.
また,Cドライブの直下に「opencv_ffmpeg.dll」「opencv_ffmpeg_64.dll」というファイルができていますが,前者は「bin」「Win32」へ,後者は「bin」「x64」に移動してください.


その次にインクルードファイルを整理します.
まず,「OpenCV_SVN」「opencv」「include」ディレクトリの中に「opencv」と「opencv2」というディレクトリがあります.
これを「OpenCV_233_SVN」「include」ディレクトリにコピーします.
次に,「OpenCV_SVN」「opencv」「modules」ディレクトリを開きます.
この中で

  • calib3d
  • contrib
  • core
  • features2d
  • flann
  • gpu
  • highgui
  • imgproc
  • legacy
  • ml
  • objdetect
  • stitching
  • ts
  • video

というディレクトリがあると思います.(他にもありますが)
これらのディレクトリの中には,「include」「opencv2」というディレクトリが存在しています.
この「opencv2」ディレクトリの中身を全部「OpenCV_233_SVN」「include」「opencv2」ディレクトリにコピーしてください.


また,「OpenCV_SVN」ディレクトリの中には,SVNからダウンロードされた「opencv」「opencv_extra」というディレクトリがありますが,これらはそっくりそのまま「OpenCV_233_SVN」ディレクトリに移動してください.念のためのバックアップ用です.


以上の作業が完了すると,以下のようなディレクトリ構成になると思います.

  • Cドライブ
    • OpenCV_233_SVN
      • lib
        • Win32
          • ビルドで作成した「.lib」形式のファイルたち(32bit)
        • x64
          • ビルドで作成した「.lib」形式のファイルたち(64bit)
      • bin
        • Win32
          • ビルドで作成した「.dll」「.exe」形式のファイルたち(32bit)
        • x64
          • ビルドで作成した「.dll」「.exe」形式のファイルたち(64bit)
      • include
        • opencv
          • cv.h
          • cv.hpp
          • (他のヘッダファイルたち)
        • opencv2
          • calib3d
            • calib3d.hpp
          • contrib
            • contrib.hpp
            • detection_based_tracker.hpp
            • hybridtracker.hpp
            • retina.hpp
          • core
            • core.hpp
            • (他のヘッダファイルたち)
          • (他のディレクトリたち)
            • (他のヘッダファイルたち)
      • opencv(必要なければ削除)
        • いろいろ
      • opencv_extra(必要なければ削除)
        • いろいろ
以上で整理は完了しました.


最後に環境設定を行います.
まず,環境変数「PATH」にOpenCVの「bin」ディレクトリを追加します.
32bitと64bitの両方を追加してください
  • C:\OpenCV_233_SVN\bin\Win32
  • C:\OpenCV_233_SVN\bin\x64

次はVisual Studioの参照ディレクトリを設定します.
CUDAの時と同じように,
  • C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\MSBuild\v4.0
のディレクトリにある
  • Microsoft.Cpp.Win32.user.props
  • Microsoft.Cpp.x64.user.props
を編集(追記)します.
「<IncludePath>」の項目は両方共
  • C:\OpenCV_233_SVN\include
ですが,「<LibraryPath>」はそれぞれ
  • C:\OpenCV_233_SVN\lib\Win32
  • C:\OpenCV_233_SVN\lib\x64
としてください.
編集後のファイルは以下のようになります.



以上でOpenCVの導入,および環境設定は完了です.








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