今回は,OpenCVの整理と環境設定を行いたいと思います.
まず,Cドライブの直下に「OpenCV_233_SVN」というディレクトリを作ります(バージョンが2.3.3なので.特に意味はありません」).
説明でわかりにくいかもしれませんので,一応示しておきます.
そして,それぞれ「Win32」と「x64」,「include」というディレクトリを作ります.
構造はこんな感じかと.
「build_Win32」の中にある「lib」「bin」ディレクトリのファイル(lib,dll,exe)は,すべてOpenCV_233_SVNディレクトリ下の「lib」「bin」の「Win32」に移動します.
同様に,「build_x64」の中にある「lib」「bin」ディレクトリのファイル(lib,dll,exe)は,すべてOpenCV_233_SVNディレクトリ下の「lib」「bin」の「x64」に移動します.
また,Cドライブの直下に「opencv_ffmpeg.dll」「opencv_ffmpeg_64.dll」というファイルができていますが,前者は「bin」「Win32」へ,後者は「bin」「x64」に移動してください.
その次にインクルードファイルを整理します.
まず,「OpenCV_SVN」「opencv」「include」ディレクトリの中に「opencv」と「opencv2」というディレクトリがあります.
これを「OpenCV_233_SVN」「include」ディレクトリにコピーします.
次に,「OpenCV_SVN」「opencv」「modules」ディレクトリを開きます.
この中で
というディレクトリがあると思います.(他にもありますが)
これらのディレクトリの中には,「include」「opencv2」というディレクトリが存在しています.
この「opencv2」ディレクトリの中身を全部「OpenCV_233_SVN」「include」「opencv2」ディレクトリにコピーしてください.
また,「OpenCV_SVN」ディレクトリの中には,SVNからダウンロードされた「opencv」「opencv_extra」というディレクトリがありますが,これらはそっくりそのまま「OpenCV_233_SVN」ディレクトリに移動してください.念のためのバックアップ用です.
まず,Cドライブの直下に「OpenCV_233_SVN」というディレクトリを作ります(バージョンが2.3.3なので.特に意味はありません」).
説明でわかりにくいかもしれませんので,一応示しておきます.
- ビルド作業を行った,デスクトップ上のディレクトリ「OpenCV_SVN」
- インストール用の,Cドライブ直下のディレクトリ「OpenCV_233_SVN」
そして,それぞれ「Win32」と「x64」,「include」というディレクトリを作ります.
構造はこんな感じかと.
- OpenCV_233_SVN
- lib
- Win32
- x64
- bin
- Win32
- x64
- include
「build_Win32」の中にある「lib」「bin」ディレクトリのファイル(lib,dll,exe)は,すべてOpenCV_233_SVNディレクトリ下の「lib」「bin」の「Win32」に移動します.
同様に,「build_x64」の中にある「lib」「bin」ディレクトリのファイル(lib,dll,exe)は,すべてOpenCV_233_SVNディレクトリ下の「lib」「bin」の「x64」に移動します.
また,Cドライブの直下に「opencv_ffmpeg.dll」「opencv_ffmpeg_64.dll」というファイルができていますが,前者は「bin」「Win32」へ,後者は「bin」「x64」に移動してください.
その次にインクルードファイルを整理します.
まず,「OpenCV_SVN」「opencv」「include」ディレクトリの中に「opencv」と「opencv2」というディレクトリがあります.
これを「OpenCV_233_SVN」「include」ディレクトリにコピーします.
次に,「OpenCV_SVN」「opencv」「modules」ディレクトリを開きます.
この中で
- calib3d
- contrib
- core
- features2d
- flann
- gpu
- highgui
- imgproc
- legacy
- ml
- objdetect
- stitching
- ts
- video
というディレクトリがあると思います.(他にもありますが)
これらのディレクトリの中には,「include」「opencv2」というディレクトリが存在しています.
この「opencv2」ディレクトリの中身を全部「OpenCV_233_SVN」「include」「opencv2」ディレクトリにコピーしてください.
また,「OpenCV_SVN」ディレクトリの中には,SVNからダウンロードされた「opencv」「opencv_extra」というディレクトリがありますが,これらはそっくりそのまま「OpenCV_233_SVN」ディレクトリに移動してください.念のためのバックアップ用です.
以上の作業が完了すると,以下のようなディレクトリ構成になると思います.
- Cドライブ
- OpenCV_233_SVN
- lib
- Win32
- ビルドで作成した「.lib」形式のファイルたち(32bit)
- x64
- ビルドで作成した「.lib」形式のファイルたち(64bit)
- bin
- Win32
- ビルドで作成した「.dll」「.exe」形式のファイルたち(32bit)
- x64
- ビルドで作成した「.dll」「.exe」形式のファイルたち(64bit)
- include
- opencv
- cv.h
- cv.hpp
- (他のヘッダファイルたち)
- opencv2
- calib3d
- calib3d.hpp
- contrib
- contrib.hpp
- detection_based_tracker.hpp
- hybridtracker.hpp
- retina.hpp
- core
- core.hpp
- (他のヘッダファイルたち)
- (他のディレクトリたち)
- (他のヘッダファイルたち)
- opencv(必要なければ削除)
- いろいろ
- opencv_extra(必要なければ削除)
- いろいろ
以上で整理は完了しました.
最後に環境設定を行います.
まず,環境変数「PATH」にOpenCVの「bin」ディレクトリを追加します.
32bitと64bitの両方を追加してください
- C:\OpenCV_233_SVN\bin\Win32
- C:\OpenCV_233_SVN\bin\x64
次はVisual Studioの参照ディレクトリを設定します.
CUDAの時と同じように,
- C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\MSBuild\v4.0
のディレクトリにある
- Microsoft.Cpp.Win32.user.props
- Microsoft.Cpp.x64.user.props
を編集(追記)します.
「<IncludePath>」の項目は両方共
- C:\OpenCV_233_SVN\include
- C:\OpenCV_233_SVN\lib\Win32
- C:\OpenCV_233_SVN\lib\x64
編集後のファイルは以下のようになります.
以上でOpenCVの導入,および環境設定は完了です.